三軒屋遺跡から、50mばかり入った山裾の椎の古木のもとに、猫神さまという猫の石像を祀った祠がある。
三軒屋の御所で、椿姫が可愛がっていた猫が、姫の行方がわからなくなってから、姫をさがしてあちらの山、こちらの谷と荊の中を探しまわり、弱り果て御所の近くに帰って息絶えたという。里の人々が哀れに思い、祠を建てて祀った。
何時の時代か金彫の猫を奉納した人があったが盗まれいまは、石彫のものになっている。
この猫神さまは、気管や胸の病気に霊験があり、ぜんそくやこどものくつびき(小児喘息)になるとお詣りし、土地の人だけでなく、県外からのお詣りもある。